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動物愛護管理法の改正の勉強会へ
2013.09.29.Sun
こんにちは
Smooch妹です
突然ですが・・・
今年の9月に動物愛護管理法が改正されたこと、ご存じでしょうか
その法改正についての勉強会が三宮で行われるということでワタクシSmooch妹が参加してきました

今回の勉強会には、6月に母が広島でお話を聞いた、ドイツで獣医師をされている京子アルシャー先生も講師として参加されていました。
また、ペットの法律に詳しい、弁護士の吉田真澄先生、細川敦史先生からも今回の改正について詳しくお話しを伺ってきました。
=============================
「ドイツのペット事情と日本の法律」
1973年に初めて動物に関する法律が施行されました。
しかし当初は13条の条文、さらには虐待などに対する罰金は3万円以下というものでした。
そしてその法律は26年間改正されず、1999年にやっと見直されることになります。
そのきっかけとなるのが、神戸にお住まいの方ならとくに記憶に残っているであろう須磨の少年事件だったそうです。
さらにその頃からのペットブームも改正の後押しをしました。
1999年の改正により、条文も31か条に増え、罰則100万円以下になりました。
また、動物取扱業者の規制がなされたのもこの時からです。
そして施行から5年ごとに動物愛護法を見直すことも規定されました。
今回の改正でも細かい改正がなされたのですが、主なポイントのみここであげておきます
<終生飼養の徹底>
つまり飼い主が責任を持って最後まで飼うことが明確に明記されました。
それは動物取扱業にも適応されます。販売が困難になった動物であっても一緒です。
また、それに反した理由で飼い主が連れてきた動物を行政は断ることができるようにもなりました。
これにはこんな背景も影響していたそうです。
熊本市の動物愛護センターの職員が、殺処分を0に
!!という目標を掲げて、動物を持ち込む人に対して熱心に説得して持ち込みを考え直してもらう努力をしています。
しかし、そんな活動に対して「受け取りを拒んだ!違法だ!」という人も出てきたというのが今回の法改正の理由のひとつのようです。
また、飼い主の責任として飼い主であることを明らかにすることも必要です。
急な災害の時のためには特に必要不可欠ですよね
ではどうやって飼い主であることを明確にするか。
たとえばマイクロチップの装着です。海外に連れて行く際、マイクロチップが装着されていないと持ち込めない国もあるくらい先進国などでは当然のこととなりつつあるようです。
<動物取扱業者による適正な取扱いの推進>
難しい言葉が続きますが・・・
つまりは販売する側の規制です。
動物の健康状況をきちんと管理・報告することが義務づけられたり、購入する人に対してあらかじめ実際に動物をその目で確認してもらい説明することも義務付けられました。
それによって、飼い主側も買おうとしている動物について、どうやって飼うのか、不妊去勢について、怪我や病気の有無などの説明を事前に受けることができるようになります。
また、生後56日経ってない犬猫の展示・販売が禁止されます。
生後間もなくして母親から離された子は、吠え癖や噛み癖が強まったり攻撃的になったりといった問題行動を起こす可能性が高まることが指摘されています。
これらが改正された主なポイントです。
ではペット先進国と呼ばれるドイツの法律はどうなっているのでしょうか

日本と大きく異なることは、まず、ドイツは日本の憲法のようなものに動物保護が盛り込まれていることです。
人間と同じ生き物だから痛みや苦痛を与えてはならないとしっかり明記されています。
なのでもちろん殺行為・手術行為をするときは必ず麻酔をしなければならなかったり、動物実験や教育目的の動物の保護もなされています。
そして動物を扱う業者にもさまざまな規定がなされていて、専門の知識と技術がなければ動物を取り扱うことはできません。そしてその資格は期限付き
常にその専門意識を維持しなければなりません。
二つ目は犬の保護に関する規制です。
これは6月に母が広島で聞いてきたことと同じなのですが、犬を飼うときの檻の大きさや日の入り具合まで細かく決められています。
もちろん子犬は8週目まで母犬から離してはならないということも明記されています。
この点に関しては日本も今回の改正で生後56日と改正されましたが、実際に生後56日を過ぎていたとしても繁殖されている状況・環境までは改善されていません。そこはこれからの課題となりそうです。
日本の課題としてこちらも重要な問題です。
それは動物虐待。
犬は言葉を話せません。
なので虐待されていても容易に発覚しないことが現実です。
さらには罰則自体も厳しいものでは決してありませんでした。
そこで今回の改正では虐待に対する罰則の強化、虐待というものの明確化がなされました。
また、これからの対策として『アニマルポリスをつくろう!』という活動もなされています。
最近では、女優の杉本彩さんが京都でアニマルポリス設立の署名運動をされていました。
アニマルポリスという言葉。
私も初めて耳にしたのですが、行政と警察の連携を強化するためのものです。
たとえば、虐待などの知らせを受け、行政が駆け付けた時に警察も一緒に行き、捜査や指導をするといったことです。
警察内にアニマルポリスという部署を作ってそういう連携ができたら、より虐待などの発覚が容易になるのではとの考えから生まれたものです。
このような対策の提案や活動が広まれば虐待という現実も周知されて減少していくのではと期待されます。
今回の法改正によって、日本の動物愛護は進むのかなと疑問を抱いての今回の勉強会だったのですが、
やはりドイツの話を聞くと日本はまだまだ動物愛護のスタート地点だと感じました。
と同時に参加されてる方の姿勢や主催者、講師の方々のお話を聞いて真剣に取り組もうとしている方がたくさんいることに心強く思いました。
今回の法改正をきっかけに少しでも日本全体の動物に対する意識が変わっていくといいですね・・
私たちSmoochも微力ながらもできることからコツコツとしていきたいと思います


突然ですが・・・
今年の9月に動物愛護管理法が改正されたこと、ご存じでしょうか

その法改正についての勉強会が三宮で行われるということでワタクシSmooch妹が参加してきました


今回の勉強会には、6月に母が広島でお話を聞いた、ドイツで獣医師をされている京子アルシャー先生も講師として参加されていました。
また、ペットの法律に詳しい、弁護士の吉田真澄先生、細川敦史先生からも今回の改正について詳しくお話しを伺ってきました。
=============================
「ドイツのペット事情と日本の法律」
1973年に初めて動物に関する法律が施行されました。
しかし当初は13条の条文、さらには虐待などに対する罰金は3万円以下というものでした。
そしてその法律は26年間改正されず、1999年にやっと見直されることになります。
そのきっかけとなるのが、神戸にお住まいの方ならとくに記憶に残っているであろう須磨の少年事件だったそうです。
さらにその頃からのペットブームも改正の後押しをしました。
1999年の改正により、条文も31か条に増え、罰則100万円以下になりました。
また、動物取扱業者の規制がなされたのもこの時からです。
そして施行から5年ごとに動物愛護法を見直すことも規定されました。
今回の改正でも細かい改正がなされたのですが、主なポイントのみここであげておきます

<終生飼養の徹底>
つまり飼い主が責任を持って最後まで飼うことが明確に明記されました。
それは動物取扱業にも適応されます。販売が困難になった動物であっても一緒です。
また、それに反した理由で飼い主が連れてきた動物を行政は断ることができるようにもなりました。
これにはこんな背景も影響していたそうです。
熊本市の動物愛護センターの職員が、殺処分を0に

しかし、そんな活動に対して「受け取りを拒んだ!違法だ!」という人も出てきたというのが今回の法改正の理由のひとつのようです。
また、飼い主の責任として飼い主であることを明らかにすることも必要です。
急な災害の時のためには特に必要不可欠ですよね

たとえばマイクロチップの装着です。海外に連れて行く際、マイクロチップが装着されていないと持ち込めない国もあるくらい先進国などでは当然のこととなりつつあるようです。
<動物取扱業者による適正な取扱いの推進>
難しい言葉が続きますが・・・
つまりは販売する側の規制です。
動物の健康状況をきちんと管理・報告することが義務づけられたり、購入する人に対してあらかじめ実際に動物をその目で確認してもらい説明することも義務付けられました。
それによって、飼い主側も買おうとしている動物について、どうやって飼うのか、不妊去勢について、怪我や病気の有無などの説明を事前に受けることができるようになります。
また、生後56日経ってない犬猫の展示・販売が禁止されます。
生後間もなくして母親から離された子は、吠え癖や噛み癖が強まったり攻撃的になったりといった問題行動を起こす可能性が高まることが指摘されています。
これらが改正された主なポイントです。
ではペット先進国と呼ばれるドイツの法律はどうなっているのでしょうか


日本と大きく異なることは、まず、ドイツは日本の憲法のようなものに動物保護が盛り込まれていることです。
人間と同じ生き物だから痛みや苦痛を与えてはならないとしっかり明記されています。
なのでもちろん殺行為・手術行為をするときは必ず麻酔をしなければならなかったり、動物実験や教育目的の動物の保護もなされています。
そして動物を扱う業者にもさまざまな規定がなされていて、専門の知識と技術がなければ動物を取り扱うことはできません。そしてその資格は期限付き

二つ目は犬の保護に関する規制です。
これは6月に母が広島で聞いてきたことと同じなのですが、犬を飼うときの檻の大きさや日の入り具合まで細かく決められています。
もちろん子犬は8週目まで母犬から離してはならないということも明記されています。
この点に関しては日本も今回の改正で生後56日と改正されましたが、実際に生後56日を過ぎていたとしても繁殖されている状況・環境までは改善されていません。そこはこれからの課題となりそうです。
日本の課題としてこちらも重要な問題です。
それは動物虐待。
犬は言葉を話せません。
なので虐待されていても容易に発覚しないことが現実です。
さらには罰則自体も厳しいものでは決してありませんでした。
そこで今回の改正では虐待に対する罰則の強化、虐待というものの明確化がなされました。
また、これからの対策として『アニマルポリスをつくろう!』という活動もなされています。
最近では、女優の杉本彩さんが京都でアニマルポリス設立の署名運動をされていました。
アニマルポリスという言葉。
私も初めて耳にしたのですが、行政と警察の連携を強化するためのものです。
たとえば、虐待などの知らせを受け、行政が駆け付けた時に警察も一緒に行き、捜査や指導をするといったことです。
警察内にアニマルポリスという部署を作ってそういう連携ができたら、より虐待などの発覚が容易になるのではとの考えから生まれたものです。
このような対策の提案や活動が広まれば虐待という現実も周知されて減少していくのではと期待されます。
今回の法改正によって、日本の動物愛護は進むのかなと疑問を抱いての今回の勉強会だったのですが、
やはりドイツの話を聞くと日本はまだまだ動物愛護のスタート地点だと感じました。
と同時に参加されてる方の姿勢や主催者、講師の方々のお話を聞いて真剣に取り組もうとしている方がたくさんいることに心強く思いました。
今回の法改正をきっかけに少しでも日本全体の動物に対する意識が変わっていくといいですね・・

私たちSmoochも微力ながらもできることからコツコツとしていきたいと思います

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